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幼稚園のような家/専用住宅

   ご覧いただきましてありがとうございます。

   お施主様からは「娘が通園している幼稚園にウッドデッキがあって園児達がそこで気持ちよさそうにゴ
   ロゴロしているのだけど、そのデッキと風通しのよい明るい教室、園児がのびのび遊べる園庭が繋がっ
   ている雰囲気がとても好きでそんな家ができたら」とイメージを伺っていました。

   敷地を拝見すると、敷地南側に立つ5m強の擁壁を眺めながらの生活は回避してあげたい。逆に敷地北
   側に広がる田園風景は楽しんでもらいたいという気持ちから建物の配置を決め、限られた床面積を最大
   限活かすために廊下を外部化してシンプルな平面形状の三つの棟を50坪の敷地全体を利用できるコの字
   型に分棟させました。中庭のウッドデッキには高低差を与えて室内も通り抜ける動線部分もつくり回遊
   性のある子供達の遊び場を建物中央に生み出すことで、お施主様がイメージする「幼稚園のような」雰
   囲気をつくり出すことにしました。

   また、建物を分棟配置したことで、建物間に隙間が生まれ、そこから中庭へ入ると田園風景が目に飛び
   込んできて、街並みから切り取られた中庭は家族だけの大切な場所にもなっているそうです。更に外壁
   面が増えてそれぞれの棟に二方向以上の採光と通風を確保することができ、三つの棟が寄り添い生まれ
   た隙間が敷地内に限らず街並みに対しても風通しのよい環境をつくり出すこともできました。

   素材は、漆喰や無垢フローリングを採用するのは勿論、構造材にも無垢材を使用しています。そして、
   永きに渡り安心して暮らしていただくことを前提として内外共に化学物質を含まない素材を使用し、手
   足でその素材の感触を楽しめることも特徴の一つになっています。

   お施主様曰く、暮らし始めて約1年が経ち、敷地北側に広がる川面やビオトープのパノラマと、母屋か
   らウッドデッキに繋がる丈の高い大きな窓から見える空の明るさとで、北側に配置されたダイニングで
   もかなり明るい場所にしてもらうことができました。また、ダイニングには椅子を置きたくなかったの
   で、床レベルを上げて設計者の考案した掘り炬燵をつくってもらったのですが、結果として8畳程でも
   数字以上に広く感じる素敵な家族の溜まり場ができてありがたく感じています。


   建物概要
   敷地面積:166.07m2(50.24坪)
   延床面積:199.37m2(30.06坪)
   規  模:地上2階建
   構  造:木造在来軸組工法
   地盤改良:柱状改良
   用  途:専用住宅

   雑誌掲載・テレビ放映
   「チルチンびと74(2013年01月)号」2012年12月11日 刊行
   「日本テレビ、ヒルナンデス!」2013年2月6日 放映
   
  

SHH.01
建物全景
南側前面道路の南東側から建物全景をみる、中央のコンク
リートステップは玄関へのアプローチになっています。

SHH.03
中庭越しに母屋と北側の風景をみる。
敷地北側には田園風景が広がりとても眺めのよい環境にあります。

SHH.05
中庭ウッドデッキ越しに子供棟(左)と和室棟(中央奥)をみる。
中庭にはヒメシャラという落葉樹を植えました。
L型に設けたウッドデッキの通路部分は椅子の座面とほぼ同じ高さなので、
土の上にバーベキューセットを広げてベンチのような使い方もできます。

SHH.08
母屋1階、ダイニング
画像中央にあるのは弊社がデザインした掘りこたつで、
脚部などすべてを床下に収納することができます。
正面の壁にはあらかじめ棚を設け、本やインテリア雑貨を
並べることができます。

SHH.11
母屋1階、キッチン
キッチンカウンターの背後は壁面収納になっており、
冷蔵庫やキッチン家電等も収納することができます。
上部横長スリットにより自然光が1階まで届きます。

SHH.12A
母屋1階、キッチンから北側の風景をみる。
キッチンで作業している時にも北側の風景を楽しむことができます。
コーナー窓のところには作業机を設置してミシンがけなどの作業を
することができます。

SHH.15
母屋1階、キッチンカウンター
天板には長さ2.7m、奥行1.0mある一枚物の天然御影石を採用しました。
天板の上ではパンをこねたり、シンクの反対側に子供たちを座らせて勉強を
みることもできます。

SHH.19A
母屋2階、手前がリビングと白い壁の奥が寝室になります。
開口部が東西南北4面にあるのでとても風通しのよい明るい空間です。

SHH.21
子供棟、ロフト部分はスタディスペース、ロフト下部は蔵になっています。
手前に見える黒い棒はお兄ちゃんの登り棒
奥に見える学習机と移動式はしごも弊社でデザインした特注家具になります。

SHH.25
敷地北側から建物全景をみる
お施主様曰く、どこかの高級旅館へ行ったような
いい錯覚を覚えてうれしくなったそうです。

SHH.26
中庭の夜景
広めのウッドデッキ部分は娘さんたちが歌を歌ったり、
長座布団を持って来てお昼ねしたりしているそうです。


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株式会社 五十嵐賢治建築設計事務所 / Kenji Igarashi and Associates CO.,LTD.
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